連続研修の最終回となった第5回目の研修では、講師に株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙氏をお招きし、6次産業化時代における新たな販路開拓の考え方や、サービスプロデュースのノウハウについて講義いただきました。さらに、実践研修では、グループワーク形式で「宇都宮カクテル」を事例に用いた販売プロモーション戦略の立案を行いました。
講義では、6次産業化時代における新たな販路開拓の考え方や、サービスプロデュースのノウハウについて講義いただきました。
コーディネーターは、地域活性化を目指すためには、ボランティア精神や社会企業家精神、たゆまない根気と熱意、継続した努力と経済的な仕組みをつくることが重要であり、また、自分ではなく地域が儲けるための仕組みを構築することを念頭に考え、プロ意識や責任感、判断力、現場実践、論理的解釈が必要であると述べられました。
コーディネーターの体系として、作り手と売り手のコーディネート、様々なつなぎ手としてのコーディネート、新しい社会のジェネレーションを作っていくコーディネートがあり、自分が取り組むべきコーディネートがどのパターンに属しているのかを明確にし、その役割を把握することが必要であるとお話されました。
実践研修では、開発された新商品の販売コーディネートを実施するための、依頼者の想いや商品コンセプトの特性、内外環境を理解した上での戦略的プロモーションの立案を考える機会として、農商工等連携事業の第1号に認定された「宇都宮カクテル」を事例に用いてグループワークを行いました。
また、「宇都宮カクテル」販売元の株式会社横倉本店(栃木県宇都宮市)の代表取締役社長 横倉正一氏にもお越しいただき、商品にかけた想いや商品化までのお話などをしていただきました。
実際に「宇都宮カクテル」を試飲しながら、グループごとに、どのような広報戦略をとるべきなのか、キャッチコピーは何か、商品販売戦略はどうするか、今後のブランド展開の方法などについて意見を出し合い、販売プロモーションの立案をしました。
各グループのグループワークの結果、それぞれまとめた販売プロモーションを代表者が発表しました。最後には、横倉社長より商品開発から実際に行った販売戦略についてのお話をしていただきました。
社団法人 食品需給研究センター
食農連携コーディネーターバンク
事務局長 長谷川 潤一
閉会の挨拶では、これまでの全5回の研修を振り返り、参加いただいた方々がこれからコーディネーターとして展開していく中で、この研修で習得したメソッドを活用し、更なる経験を積んで欲しいと述べました。