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開催報告:第5回 コーディネーター人材育成研修−連続開催【東京】−

地域発信型商品・サービスの戦略展開 〜コーディネーターのマーケティング手法〜

 連続研修の最終回となった第5回目の研修では、講師に株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙氏をお招きし、6次産業化時代における新たな販路開拓の考え方や、サービスプロデュースのノウハウについて講義いただきました。さらに、実践研修では、グループワーク形式で「宇都宮カクテル」を事例に用いた販売プロモーション戦略の立案を行いました。

講義 13:05〜14:00

テーマ:
地域発信型商品・サービスの戦略展開
 ⇒研修資料pdf(6.7MB)
講師:
株式会社ファーマーズ・フォレスト 代表取締役社長 松本 謙 氏

主な講義内容

  • 販路開拓の考え方
  • プロモーション戦略

 講義では、6次産業化時代における新たな販路開拓の考え方や、サービスプロデュースのノウハウについて講義いただきました。

 コーディネーターは、地域活性化を目指すためには、ボランティア精神や社会企業家精神、たゆまない根気と熱意、継続した努力と経済的な仕組みをつくることが重要であり、また、自分ではなく地域が儲けるための仕組みを構築することを念頭に考え、プロ意識や責任感、判断力、現場実践、論理的解釈が必要であると述べられました。

 コーディネーターの体系として、作り手と売り手のコーディネート、様々なつなぎ手としてのコーディネート、新しい社会のジェネレーションを作っていくコーディネートがあり、自分が取り組むべきコーディネートがどのパターンに属しているのかを明確にし、その役割を把握することが必要であるとお話されました。

東京研修5_松本講師

(松本講師)

東京研修5_講義の様子

(講義の様子)

実践研修 14:15〜16:55

テーマ:
販売プロモーション戦略の立案

実践研修の様子

 実践研修では、開発された新商品の販売コーディネートを実施するための、依頼者の想いや商品コンセプトの特性、内外環境を理解した上での戦略的プロモーションの立案を考える機会として、農商工等連携事業の第1号に認定された「宇都宮カクテル」を事例に用いてグループワークを行いました。

 また、「宇都宮カクテル」販売元の株式会社横倉本店(栃木県宇都宮市)の代表取締役社長 横倉正一氏にもお越しいただき、商品にかけた想いや商品化までのお話などをしていただきました。

 実際に「宇都宮カクテル」を試飲しながら、グループごとに、どのような広報戦略をとるべきなのか、キャッチコピーは何か、商品販売戦略はどうするか、今後のブランド展開の方法などについて意見を出し合い、販売プロモーションの立案をしました。

 各グループのグループワークの結果、それぞれまとめた販売プロモーションを代表者が発表しました。最後には、横倉社長より商品開発から実際に行った販売戦略についてのお話をしていただきました。

東京研修5_グループワークの様子1

(グループワークの様子1)

東京研修5_グループワークの様子2

(グループワークの様子2)

東京研修5_グループワークの様子3

(グループワークの様子3)

東京研修5_発表の様子1

(発表の様子1)

東京研修5_発表の様子2

(発表の様子2)

東京研修5_横倉社長<左>と松本講師<右>

(横倉氏〈左〉と松本講師〈右〉)


閉会挨拶 16:55〜17:00

東京研修5_長谷川

(食品需給研究センター 長谷川)

社団法人 食品需給研究センター
食農連携コーディネーターバンク
事務局長 長谷川 潤一

 閉会の挨拶では、これまでの全5回の研修を振り返り、参加いただいた方々がこれからコーディネーターとして展開していく中で、この研修で習得したメソッドを活用し、更なる経験を積んで欲しいと述べました。

参加者からの声

  • 松本講師の実際の経験を踏まえた講義が大変勉強になりました。
  • 具体的な商品についての販路戦略の検討後に、リアルなお話を聞くことができて有意義であったと思います。
  • 他者と意見交換しながらひとつのストーリーを考える体験、勉強になりました。
  • 具体的な商品を基に発想する機会が与えられて実践的な経験が得られました。
  • 実際の成功事例であることと、社長に来場いただきプレゼンしていただいたことは非常に参考になりました。
  • 時間が経つのが早かったです。大変興味深い研修でした。
  • 地域発の商品開発の難しさも理解できたので、今後その“想い”を思い出しながら実践に生かしていきたいと思います。