私たちの食を取巻く課題は多様化・複雑化し、生産、製造、流通のフードチェンや国際関係、環境、気候変動、金融などの情勢等により多くの影響を受けています。また、近年の消費者ニーズもより安全で安心なものをといった中、3.11以後の新たな課題も発生しています。このような事態の影響は、都市部もさることながら、それ以上に地方において深刻な情況を生み出しています。
一方、既存のフードチェーンにおける種々の課題解決を目的に、これまでフードチェーン内およびこれらを取巻く周辺の産業等との連携により、近年、地域がもつポテンシャルを発揮したさまざまな活動が進められ、新たなビジネスへの昇華も見られます。
地域における農と食(生産と製造)との連携や農商工連携等においては、既に多くの事例と実績をあげ、各都道府県や市町村において様々な活動へと繋がっています。このようななか、農と食の連携による取組のみでは、他地域との差別化を図ることが困難となっています。地域のポテンシャルを戦略分析し、農と食の連携にどのような「キラーコンテンツ」を付加させることができかが重要な要素であると考えられます。
このような活動のガキとなる地域ポテンシャルを整理し、分析し、具体的なビジネスへの昇華させてゆくには、人、もの・こと、カネさらに戦略やビジョンをどのように構築するのか?といった視点が最も重要となります。
ただし、このような取組は、いわゆる商品開発やマーケティング、販路確保、ブランド構築、イノベーション創出等といった産業・経済活動のみを追及するものでは無いように思われます。
地域を主体として考えるなら、これらに加え、そこにある風土、食文化、歴史などを踏まえたものへの昇華が必要です。
私たちが考える『Foodcluster』とは、このような視点も大切にしています。
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