本報告書は、平成8年度に「卸売市場情報化推進委員会」(鷲野宏座長、月尾嘉男副座長)が卸売市場情報化推進のため具体的に検討した結果を中間報告としてとりまとめたものである。
その内容は、総論的な第T部「高度情報利用卸売市場」実現に向けての提言と各論的な第U部「高度情報利用卸売市場」実現のための具体的システム例、の2部構成となっている。
第T部では、「高度情報利用卸売市場」実現の必要性、市場情報化の具体的指針、推進目標等について述べ、「高度情報利用卸売市場」推進の共通認識を得ることを目的としてまとめている。
第U部では、このような提言に到る過程で、個別事例やシステムを検証し、その中で、今後育成すべきシステム例について各般の検討を加えている。卸・仲卸システムをはじめ、開設者を軸としたシステム化、取引方法別システム、EDI手法の活用、その他の具体的システム例について、その目的、現状と課題、費用対効果、今後の促進方策等を専門的、実証的観点から詳細に分析している。
第T部 21世紀に向けての「高度情報利用卸売市場」の提言
1.卸売市場における情報化の必要性と目的
2.情報技術の動向からみた卸売市場情報化の可能性
3.加工食品等の流通分野における情報化の進展状況と食流審企画部会報告
4.情報化に関する規制緩和
5.卸売市場情報化の具体的実施に向けての検討手法 −個別的アプローチの有効性−
6.21世紀に向けての「高度情報利用卸売市場」の提言
7.今後検討すべき課題
第U部 「高度情報利用卸売市場」実現のための具体的システム例
1.第U部の構成
2.卸売市場情報化に向けてのコンテンツ分析の必要性
3.開設者を軸として取り組むべき情報システム化
4.取引関連システム
5.民間情報基盤の構築のためのコード・通信規約の標準化の必要性
6.企業主導の情報システム活用例(ネットワーク形成を中心として)
7.各種取組の費用対効果分析
平成10年1月発行
発行 食品需給研究センター
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