水産物トレーサビリティシステム研究会
水産物トレーサビリティシステム研究会は、漁業・養殖業、産地市場荷受・漁協、加工、流通など各段階のトレーサビリティに関わる情報システム等の専門家・施策担当者・研究者らをメンバーとする研究会です。米国の水産物輸入監視制度(SIMP)の開始(2018年1月)、日本の「水産政策の改革について」(2018年6月)などを背景として、2018年9月に発足しました。
ICTを活用した漁獲・陸揚げ情報の伝達やトレーサビリティの確保を実現するためのネットワークとなるべく、1〜2か月に1回程度会合をもち、情報交換を行っています。
食品需給研究センターは、この研究会の事務局を務めています。
研究会について
研究会の目的
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水産物の生産・加工・流通を担う事業者が用いている水産物トレーサビリティに関わる情報システムや装置・設備に詳しい専門家や、水産物トレーサビリティに関わる施策担当者・研究者の間で、日本のサプライチェーンを通じた電子的な水産物トレーサビリティの実現可能性に関わる知見を共有し、意見交換をすること。
- それを通じて、日本の水産物トレーサビリティ向上のために協力するネットワークを醸成すること。
メンバーシップ
以下に該当する個人が参加しています。
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水産物の生産・加工・流通を担う事業者が用いている、水産物トレーサビリティに関わる情報システムや装置・設備に詳しい専門家
- 大学や研究機関等の水産物トレーサビリティに関わる研究者
- 政府機関(地方行政機関を含む)の水産物トレーサビリティに関わる施策の担当者
- 共有した知見や研究成果等の普及に資する業界団体の担当者
研究会会合
開催の要領
- 研究会会合を1〜2カ月に1回程度の頻度で開催。
- 会員が順次、話題提供。
- 通常は、東京海洋大学(品川)にて17:00より開催。
開催実績
第10回 2019年12月2日
- 田代俊文(伊藤ハム)「食肉メーカーにおける牛トレーサビリティシステムの仕組みと運用」
- 岩成和子(東京一番フーズ) 「垂直統合型クロマグロ養殖ビジネス」
第9回 2019年10月16日
- 酒井純(食品需給研究センター)「漁業者と産地市場荷受・漁協の漁獲・陸揚げ情報の共有」
- 堀籠秀人(SJC)「気仙沼漁協の情報システム:見学のみどころ」
第8回 2019年7月24日
- 大関芳沖(水産研究・教育機構)「e-Monitoringの国際的な現状と我が国への導入の問題点」
- 三沢行弘(WWF Japan) 「Global Dialogue on Seafood Tracealibity」
第7回 2019年6月7日
- 酒井純(食品需給研究センター)「漁獲・陸揚げデータ提供システム(CALDAP)の開発・実証とこれから」
- 堀籠秀人(SJC)「ICTを活用する産地魚市場とCALDAPの連携 〜気仙沼市魚市場編」
- 「水産エコラベルを通じたトレーサビリティについて」
第6回 2019年4月18日
- 「漁船等に提供しているシステム」
- 北村敏春(トピアシステム) 「北陸の漁協などのとりくみ」
第5回 2019年2月7日
- 伊東淳(日立ソリューションズ東日本)「中央卸売市場の水産物トレーサビリティの課題」
- 長沼健(日立製作所)「トレーサビリティとブロックチェーン」
- 金子貴臣(水産研究・教育機構)「IQ:漁獲量個別割当制度」
- 「産地市場の電子入札システム」
第4回 2019年1月22日
- 酒井純・山本祥平(食品需給研究センター)「EUと米国の漁業コントロール制度」
- 「スマート水産業」
第3回 2018年12月11日
- 川津智美(東総コンピューターシステム)「水産物加工業者の情報システム」
第2回 2018年11月2日
- 大友俊一(SJC)「産地魚市場次世代情報システムに求められる機能 〜衛生管理とトレーサビリティの実現にむけて」
- 清水裕子(GS1 Japan: 流通システム開発センター)「原材料識別のためのバーコードガイドラインの取組み紹介」
第1回 2018年9月27日
- 酒井純(食品需給研究センター)「CALDAPについて〜開発の背景、特徴、今後の課題と展開〜」
研究会幹事・お問い合わせ
研究会幹事
大友俊一(株式会社SJC)
小川美香子(東京海洋大学)
酒井 純(一般社団法人食品需給研究センター)
事務局・お問い合わせ先
一般社団法人食品需給研究センター (担当:酒井)