平成19年度農林水産省補助事業ユビキタス食の安全・安心システム開発事業
平成19年度農林水産省補助「ユビキタス食の安全・安心システム開発事業」の一環として実施した調査の報告書のひとつ「トレーサビリティシステム導入事例集第4集」をpdf形式のファイルにて公開します。
「トレーサビリティシステム導入事例集第4集」は、平成18年度に発行した「トレーサビリティシステム導入事例集第3集」の続編です。第4集では、豚肉、鶏肉、牛乳、日配品の4つの品目分野を取り上げ、代表的な事例を紹介するとともに、その品目分野におけるトレーサビリティの現状、向上させる必要性、向上させるうえでの課題について考察しています。
トレーサビリティシステムについての理解を深めていただくため、また食品事業者様における導入検討のためにお役立ていただければ幸いです。
すべての章を通してご覧になりたい場合やダウンロードしてご覧いただくのが困難な場合、講習会等で配布したい場合は、冊子(A4、カラー印刷、115ページ)を、無料でご提供できます(※送料は負担願います)。こちらのページをご覧下さい。
「序」より
私たち社団法人食品需給研究センターは、平成16年度からトレーサビリティ向上に取り組む事例を取材にもとづいて紹介する「トレーサビリティシステム導入事例集」を発行してきた。本書は、その第4集である。
本書「トレーサビリティ導入事例集第4集」の目的は、第3集と同じく、その品目において「どの程度のトレーサビリティを求めるべきか」を考える素材を、現実の事例に基づいて提供することである。
昨年度発行した第3集では、青果、養殖魚、乾物(海苔と乾椎茸)、加工食品という4つの品目分野を取り上げた。第4集は、その続編である。豚肉、鶏肉、牛乳、日配品の4つの品目分野を取り上げ、代表的な事例を紹介するとともに、その品目分野におけるトレーサビリティの現状、向上させる必要性、そして向上させるうえでの課題について考察した。各品目の章は、3つの節に分かれている。
第1節では、その品目においてトレーサビリティを向上させる目的や、それによって期待される代表的な効果を挙げた。さらに、その品目が生産されて消費者の手に届けられるまでの代表的な流通経路や関与する事業者を概観し、トレーサビリティ確保のために重要と考えられるポイントを示した。そして、品目別ガイドラインも含め、業界の取組みの経緯を紹介した。(導入事例集第3集の各章の第1〜3節に相当する)第2節では、私たちが取材させていただいた事業者において、トレーサビリティの必要性がどう認識され、トレーサビリティの向上にどのように取り組まれ、その費用や効果についてどう評価しているか等を明らかにした。「導入事例」といっても、「トレーサビリティシステム」と銘打って導入する事例は少数である。必要に応じて従来の業務に工夫をする形でトレーサビリティの仕組みを整えている場合が多い。
最後に第3節ではその品目において、どの程度のトレーサビリティが望まれ、そのために何をどう改善することが考えられるか、導入事例を見てきた立場として見解をまとめた。
この導入事例集は、その品目に必ずしも造詣が深くない方にも読んでいただけるよう、記述したつもりである。食品のトレーサビリティ向上に関心を持つ、食品の生産・加工・流通に関わる事業者や団体の皆様、さらには関心の高い消費者、あるは行政の皆様が、それぞれの品目分野において求められるべきトレーサビリティの程度について検討する素材にしていただければ幸いである。
トレーサビリティシステム導入事例集 第1集(平成16年3月)
取り上げた品目:米、野菜、りんご、牛肉等、豚肉、鶏卵、カキ、水産加工品等
トレーサビリティシステム導入事例集 第2集(平成17年3月)
取り上げた品目:[第一部]青果、豚肉、米、農畜産物、[第二部]情報システム
トレーサビリティシステム導入事例集 第3集(平成18年3月)
―品目別の現状と課題(青果、養殖魚、乾物、加工食品)―
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